0815お盆
今日はお盆です。私も朝早くから墓参りに行ってきました。
お盆というのは、仏教系の説では「盂蘭盆(うらぼん/ウラバーナ)」の略で釈迦の弟子の目蓮が、餓鬼道に堕ちて苦しんでいる母親を霊視して、何とか母の供養をしたいと釈迦に願い、そこで供養の仕方を指導した、という話から来ているとわれるのですが、民俗学系の説では、供物を乗せる盆から来ているとされ、季節の変わり目(*1)の祖霊供養の行事であろうとされています。恐らくは両者が結びついて、今のような形に落ち着いてきたのでしょう。
(*1)「年」のはじめの行事とも言われます。昔は日本は冬至から夏至に掛けての年と、夏至から冬至に掛けての年という、現在の半分の長さの「年」を使用していたともいわれ、春年の年初が現在のお正月、秋年の年初が現在のお盆というわけで、これが現在の年間の2大行事になっているわけです。神武天皇が「4月1日」に「日本は蜻蛉(あきつ:トンボ)が連なったような美しい国だ」と言って「あきつしま」という言葉が出来た、と日本書紀に書かれていますが、これもこういう古い暦でいうと今の8月中旬くらいでトンボが実際たくさん飛んでいたので、こういうことをおっしゃったという可能性もあるわけです。
お盆というのは本来7月15日なわけですが、現在これを「中暦」で行う風習が全国的に定着していて、新暦や旧暦でお盆をするという所の方が少数です。中暦のお盆には休みを取るのを企業が是認する習慣も広く普及していて、都会に出て働いている人がお盆には田舎に帰って先祖にお参りするというスタイルが定着しています。かくして、この時期には全国の交通機関も道路も大混雑するわけです。
私はあまりこの時期に移動するのは好きではないですが、25年ほど前に青森に祖父の初盆だかに行っての帰り、山形経由で東京に出た時に特急が物凄い乗車率で、デッキにも人があふれ、トイレの前で座ってお弁当を食べたのが今でも強く記憶に残っています。
今年は帰省の混雑のピークは12-13日でしたが、都会への戻りの混雑のピークは14日夜-16日ということのようです。
8月15日はこれだけの大きな行事がおこなわれるのに国民の祝日になっていないのが不思議です。戦後新しい祝日を定める時に候補にはなっていたのですが、GHQが「特定の宗教の行事はNG」と言ったので、採用できなかったとも言われています。「お盆」でだめなら「終戦記念日」でもいいと思うのですけどね。